1. 住吉高校の春


 私が初めて住吉高校を訪れたのは、3月末のこと。約束の時間より早く着いた私は、学校に隣接する中原平和公園を歩き始めました。穏やかな春の日、ほぼ満開となった桜のもと、多くの子どもたちとそれを見守るお母さんたち、地域にお住まいの方々が大勢いらっしゃいました。フェンスに沿って歩いていくと、グラウンドで練習をしていた野球部の生徒がフェンス越しに挨拶をしてくれました。生徒の目には、きっと私は地域の知らない人と映ったことでしょう。その挨拶に、私の中にあった不安が一気に溶け、住吉高校に着任するという期待感が大きく広がりました。校舎の中に入ると、春休みのせいか生徒の数はまばらですが、皆、挨拶をしてくれます。挨拶は、人と人との信頼関係を築く第1歩、こういう住吉高校の校風を大事にしていきたいと思います。

 4月6日、住吉高校は、38期358名の新入生を迎えました。入学式では、
・住吉高校を卒業するときにどんな自分でいたいのかをイメージしてほしい。
・変化の激しい時代、自ら学び続ける力、その土台を住吉高校で身につけてほしい。
・高校時代に一生懸命取り組んだことは人生の宝、いま、この瞬間を大切にしてほしい。
ことを伝えしました。
 新入生代表として、髙宮さんが、学業について、内容は難しくなるだろうけれども新しいことを知る楽しさと喜びもまた増えるということ、学校行事については、意欲的に取組み、仲間と協力して目標達成の感動を共に分かち合いたいと、強い決意を表してくれました。
 在校生代表として、生徒会長の小山さんが、たくさんの可能性の中から、自分の選ぶ道を自分のペースで歩んでほしいこと、立ち止まりたくなったときは周りの人を頼ってほしいこと、一生に一度の高校生活を一緒に精進しましょうと、歓迎のことばをかけてくれました。
 3年間の高校生活のスタートにふさわしい、清々しい一日でした。