16.  プログラミング教育 その8

NHKスペシャル 人類誕生 第3集「ホモ・サピエンス ついに日本へ!」を見た。
 かつてこの地球には、ホモ・サピエンス以外にもたくさんの種類の人類が暮らしていたにも関わらず、なぜ、ヒト、つまりホモ・サピエンスだけが世界中に生息域を広げることができたのか。
 およそ8万年前、誕生の地・アフリカを出て、世界へと拡散を始めたホモ・サピエンスにとって、大海原を渡るルートと極寒の大地を越える北ルートのいずれかしかない日本は「最も到達困難な場所」だったという。しかし、ホモ・サピエンスは、進化の中で獲得した能力に磨きをかけることで、この快挙を成し遂げた。
 それはつまり道具の発明であるという。それは、「縫い針」。「縫い針」によって、動物の毛皮を縫い合わせて防寒具を作り極寒の大地を越えた。しかしこの「縫い針」を作ることは決して簡単なことではない。マンモスの骨を削り出し、先をとがらせ、反対側に穴をあける。複雑な行程を経て作られている。目標に向かって順序立てて考えていくつもの行程を経てできあがる。それは、まるでプログラミングのようだ。しかも、こうした能力は、優れた言語能力とも共通しているという。これらの能力をともに進化させてきたからこそ、今の私たちがいると考えると、プログラミングが人類のさらなる進化をもたらす可能性を感じる。
 さらに、もうひとつの発明品は、「石斧」である。「石斧」を使い、大木を切り倒し、その大木をくりぬくことで丸木舟を作る。この舟で日本への大海原を渡ったという。そこで注目されるのは、多くの人々が協力をしているということだ。逆に言うと、ヒトは助け合うこと、協力し合うことで生き残り、現在の繁栄を得てきたと言える。そしてそれはこれからも、変わらないだろう。
 本校がプログラミング教育で育てたい力は、「論理的思考力」と「協働して問題を解決する力」。これらを身につけることで、未来を切り開いていってほしい。

住吉高校の校長室から