18.  育てたい生徒像(学校説明会あいさつ)

 皆さま、こんにちは。
 住吉高校校長の小島淳子です。本日は、住吉高校学校説明会においでいただきどうもありがとうございます。
 
 今日おいでいただいている中学生の皆さんは、21世紀に生まれ、まさしく21世紀を生きていく方々です。現代は、変化のスピードが速く、先の読めない時代です。AIと呼ばれる人工知能の発展が著しく、多くの仕事が、コンピュータやロボットにとって代わられるとも言われています。私たちの生活スタイルも大きく変わっていくことでしょう。このような時代を生きる皆さんには、何が求められているのでしょうか。21世紀を生きる皆さんに必要な力、生きる力とは何なのでしょうか。

住吉高校がめざす生徒像は、「自立した学習者」です。こうした変化の激しい時代に必要なものは、「生涯をとおして自ら学び続ける力」なのではないでしょうか。3年間の高校生活において、「自立した学習者」として、自ら進んで学習活動を行い、卒業後の進路選択に向けて、主体的に取り組んでいくということはもちろんです。しかし、それだけではありません。大学や専門学校に進学して学び続けること、社会人となって仕事に向き合ってからも、常に社会の変化にアンテナを張り、新しい知識や技術を学び続け、AIにはできないこと、人間だからこそできることで、社会に関わっていけるような、そんな力を育てていきたいと考えています。

  「生涯をとおして自ら学び続ける力」には、もうひとつの意味があります。人生100年ともいわれる時代、科学技術や医療の進歩によって生み出される時間、人として豊かな人生をどう生きるかが問われている時代でもあります。例えば、図書館に行く、美術展に行く、日常的にスポーツに親しむ、旅行先ではその土地の文化や歴史に触れる、そんな生涯学習の観点からも、生涯にわたって、様々なことを学ぶことで、自らの成長を感じ、それを楽しめるようになってほしい。そうすることで幸せな豊かな人生を歩んでいってほしいと思っています。学ぶことは生きること、生きることは学ぶことです。

 さらに、住吉高校は、「他者と協働しながら社会に貢献する力」を養っていきます。今の社会において、たった一人で何かをするということはまずありません。自分のもっているスキルや能力を生かしながら、他者と力を合わせて物事に対処する力、これはまさしく人間ならではのことだと思います。住吉高校は、学習や学校行事、部活動など様々な場面をとおして、「他者と協働しながら社会に貢献する力」を養っていきます。

  さて、住吉高校は、神奈川県教育委員会から「プログラミング教育研究推進校」の指定を受けています。先日公開された「県立高校改革Ⅱ期計画」においても、来年度からの3年間、継続指定を受けました。他校に先駆けて、日常生活のあらゆる場面に入りこんでいるコンピュータを制御するための「プログラミング」について学びます。情報の授業では、実際にコンピュータやロボットに対してプログラミングをするという実習をします。プログラミングをする上で大切なこと、実は、課題になっていることを細かく分析したり、物事を論理的に考える力、順序立てて組み立て、それを正確に表現する力です。住吉高校では、これらの力を、情報の授業だけでなく、国語や数学や芸術などあらゆる教科でトータルに育てていきたいと考えています。

  ところで、現在の高校1年生が高等学校を卒業する年から、大学入試が変わります。センター試験に代わる共通テストでは、国語と数学で記述式問題が導入されます。記述式問題に対処するためには、課題を分析し、材料を集め、それを論理的に順次立てて並べ、読み手にわかるように表現するということが必要になります。これは、まさしくプログラミングです。

  また、住吉高校では、学校行事、部活動が活発です。例えば、羽月祭(文化祭)に、クラスでうどん屋さんを開こうとする、メニューはどうするか、どこから仕入れるか、利益をだすための価格設定はどうするか、お店のデザインはどうするか、役割分担は、当日のシフトをどうするか。課題を細分化し、自分たちが持っている知識、スキル、情報を活用し、スケジュールを考えて段どりしていく、これもまたプログラミングだと思います。このように、答えのない課題に対して、皆で協力して取り組んでいく力、それを住吉高校は、「プログラミング」をキーワードにして育てていきたいと考えています。

来年の春、皆さんをここにお迎えできることを願っています。
ありがとうございました。

住吉高校の校長室から